集団・個別指導の違い
塾の指導形態には個別指導と集団指導があり、
それぞれの指導形態で塾講師に求められる役割やスキル、そして働き方などに大きな違いがあります。
以下に特徴をまとめましたので、塾講師のお仕事探しの参考になれば幸いです。
1指導形態と指導方法
個別指導
- 生徒数
講師1人に対して生徒1人、もしくは2〜3人程度の少人数制。
- 指導方法
生徒一人ひとりの学力や進捗度に合わせて、オーダーメイドのカリキュラムや指導法を組み立てます。生徒が理解できるまで丁寧に教え、質問にもその場で対応します。苦手な単元に立ち戻って指導したり、得意科目をさらに伸ばすための発展的な内容を教えたりと、柔軟な対応が可能です。
- 特徴
生徒との距離が非常に近く、個別の学習状況や性格を深く理解することが求められます。
集団指導
- 生徒数
講師1人に対して、10人〜数十人の生徒を一度に指導します。
- 指導方法
塾があらかじめ定めた年間カリキュラムに沿って、一斉に授業を進めます。学校の授業に近い形式で、ホワイトボードや黒板を使って板書しながら講義を行います。生徒全員の理解度を常に把握することは難しいため、全体を飽きさせずに、かつ分かりやすく伝えるプレゼンテーション能力が重要になります。
- 特徴
決められたペースで授業が進むため、生徒の理解度に合わせた個別の対応は難しくなります。
2講師の役割と
求められるスキル
個別指導
- 役割
生徒の学習コーチ・メンターとしての役割が大きいです。単に勉強を教えるだけでなく、学習計画の立案、進捗管理、モチベーション維持のサポート、質問対応など、生徒の学習全体をきめ細かくサポートします。
- 求められるスキル
-
- コミュニケーション能力生徒との信頼関係を築き、悩みを引き出す力。
- 柔軟な対応力生徒の理解度に応じて、説明方法やアプローチを瞬時に変える力。
- 課題発見能力生徒がなぜつまずいているのかを分析し、根本的な原因を解決する力。
集団指導
- 役割
大勢の生徒を前に、教科内容を分かりやすく、飽きさせずに教える「プロの先生」としての役割が中心です。クラス全体の雰囲気を盛り上げ、生徒の学習意欲を高めるファシリテーターでもあります。
- 求められるスキル
-
- プレゼンテーション能力大勢を前にしても、分かりやすく、面白く話す力。
- 授業構成力授業の導入からまとめまで、生徒が集中して聞けるように構成する力。
- 時間管理能力決められた時間内でカリキュラムを計画通りに進める力。
3働き方の違い
個別指導
- 勤務地
少人数でも成り立つため、駅前や住宅街など、様々な場所に塾があります。大学や自宅の近くで働きやすい傾向があります。
- 服装
比較的自由で、私服勤務でOKのケースが多いです。
- 授業準備
担当生徒の進捗に合わせて個別の準備が必要ですが、集団指導よりは予習の負担が少ない場合があります。
集団指導
- 勤務地
比較的大きな教室が必要なため、ターミナル駅など交通の便が良い場所に集中する傾向があります。
- 服装
スーツやそれに準ずる服装が求められることが一般的です。
- 授業準備
授業の内容や板書計画など、入念な予習が必要となります。また、テストの採点や事務作業も多く発生することがあります。
まとめ
- 項目
- 個別指導
- 集団指導
指導形態
- 個別指導
- 1対1、または少人数
- 集団指導
- 1対多人数
授業内容
- 個別指導
- 生徒に合わせたオーダーメイド
- 集団指導
- 塾のカリキュラムに沿った一斉授業
役割
- 個別指導
- 学習コーチ、メンター
- 集団指導
- プレゼンター、ファシリテーター
主なスキル
- 個別指導
- コミュニケーション力、柔軟性
- 集団指導
- プレゼン力、授業構成力、時間管理力
働き方
- 個別指導
- 勤務地が多く、柔軟なシフト
- 集団指導
- ターミナル駅に集中、固定された勤務体系
向いている人
- 個別指導
- 生徒一人ひとりにじっくり向き合いたい人
サポートを通してやりがいを感じたい人
- 集団指導
- 大勢の前で話すのが得意な人
生徒たちの競争を促し、成長を喜びとしたい人
以上のことを参考に、
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